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刀のかっこよさを描いた絵師歌川と、刀を悲劇と描いた弟子の月岡芳年 【歌川国芳展 感想】

昨日、練馬区立美術館の歌川国芳(くによし)展、国芳イズムを見てきました。
美術館内撮影禁止で、かわいい猫の絵看板とか紹介したいけど我慢。
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3連休の3日目、お客さんは中高年が6割、若いカップル2割、美大生風の子2割という感じをうけました。

天気が良かったので中野から1時間半ほど気持ちよく自転車で。

展示されている絵は、1800年代、
国芳が世間の人気を獲得した武者絵からスタート。
かっこいいポーズで刀を持ち、悪党と対峙する男達の絵。

ただ、美人絵でも思ったのは、200年前の美男美女の感覚が今とは違うという事。

ぽっちゃり色白で小さな目、大きな鼻、おちょぼ口が美女・・・
いまだと美女扱いはされないでしょう。

不思議なのは当時の浮世絵、どの絵師が描く美女も同じような顔なこと。

現代の浮世絵であるマンガ文化でも、美少女萌えイラストと言われる絵も、80年代風、90年代風、2000年代風と差はあれど基本は目が大きく、鼻は小さく、色白でと興味ない人から見れば同じ顔に見えるでしょう。

推測ですが、

当時、江戸の庶民が浮世絵に求める画風はもう明確にあって、
あまり斬新な変化は求めていなかった。
その求められるルールの中での工夫が求められていたのかな? と。

国芳の斬新な構図や、大好きな猫を擬人化した絵、西洋絵画を参考にした絵も、
大きくはキャラのタッチも、文字の配置も伝統的な庶民が安心する浮世絵スタイルを守りつつ、少しづつ自分らしい表現を入れている。

江戸時代から極端に変化・進化した現代の絵画文化。

例えば、江戸時代の人にラブライブのアニメを見せたらどう反応するだろう?
アメコミのアベンジャーズを見せたら、ハルクと武者が戦う絵が見たいと思うかな?

美男美女の感覚だけでなく、良い絵つまらない絵の感覚も、少しずつ大きな流れのベースを守りながら、沢山の作家達の努力が形作ってきた川の流れ。変わってゆくもの。
そんなことを思いました。

絶食してる人にいきなり脂っこい料理は毒だし、体が受付けないそうです。
同じように、美の感覚も突然の変化には体が拒否反応を起こすんでしょう。

だから、時代が経ってから評価されるゴッホみたいな絵描きがでる。
現代はネットがあるからチカラがあれば評価されるという人もいるけど、
大多数の人間は美を評価する体が現代基準のままだから、
未来基準の体に評価されるものをネットがあろうと今評価はできないでしょう。

まぁ、天才が考えることも200年後の美の基準も、わからないものです。


1816年の日本で流行った歌川絵や葛飾北斎、
2016年の日本で流行っているものは、
浮世絵文化の正統後継者であろうマンガ文化。

じゃあ、2216年の日本で流行る絵とはなんだろう?

宇宙の生活に適した体ほど、美男美女として扱われているかもしれません。
手が伸びるとか、再生能力があるとか。


展示されている絵の半数は、国芳の弟子や関係する人の絵でした。
国芳の絵より好きだなーと思う絵もありました。

個人的に興味を引かれたのは、作品を紹介する短い説明文です。


国芳の武者絵は、英雄が活躍する大活劇なのに対して、
月岡芳年の武者絵は、刀と血の現実の悲劇でした。

うる覚えですが、そんな説明文は面白かった。

マンガで言うなら、歌川国芳の描く暴力はワンピースやドラゴンボールで、
月岡芳年の描く暴力は闇金ウシジマくん、みたいな感じでしょうか。


刀のかっこよさを描いた絵師歌川と、刀を悲劇と描いた歌川の弟子。


悲劇と描いた弟子は晩年、精神の病が悪化して亡くなったそうです。
……なんだか月岡芳年という絵師にも興味がでてきますね。


あと、


「浮世絵師などというくだらないものを志すな。」と親に反対される
絵師の紹介文も展示されていました。

現代で漫画家や役者や芸人やミュージシャン目指す若者への親の反応と同じ。
いつの時代も親は現実の厳しさを知って、子の安定した生活を願うんですね。



歌川国芳の武者絵は、当時、入れ墨の絵として人気だったそうです。

江戸時代は、力士や漁師、火消しなど命がけの危険と隣り合わせの職業の男は
よく入れ墨を入れたそうです。

明治時代になると、西洋に追いつくために古い日本文化を否定。
お城は壊せと命じ、ちょんまげも、お歯黒も、入れ墨も禁止。

つまり結果、入れ墨を入れるのは法律やルールなんか無視する、
ヤクザな奴らばかりになり、入れ墨をいれた奴らが悪さをするから、
日本にとって悪いイメージになっていった…。

そう考えるとつじつまがあう。


江戸時代の入れ墨のかっこよさは、
家族を守るため命かける仕事する男のかっこよさだったのか。

友達の入れ墨入れてる子が言ってたのは、「死んだときに私ってわかりやすいから。」
時代は違えど、死への覚悟が入れ墨文化にはあるのかもしれません。



入れ墨も浮世絵も、時の権力者の命令ひとつで犯罪になったわけで、
国芳も逮捕されているようでした。

春画とか…現代でいうところのエロ漫画とかも逮捕されていて。

今では日本の重要な歴史文化、
どこに出しても恥ずかしくない扱いの浮世絵や春画ですが、
当時は一部売れっ子以外儲からないし規制もされるし
親が子にさせたくない職業だったようで

時代の変化はわからないものです。

200年したら、ツイッター展、プリクラ展、ギャル展、オタク展、
チンピラヤンキー展、キャバクラ・ホスト展、一発屋芸人展やら開催されて、

今は権威ではなさそうな文化が、
大学でまじめに議論されているかもしれません。



by imag0960 | 2016-03-22 10:52 | イベント感想/旅行記 | Trackback | Comments(0)
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SAEKI USAGI


生年月日: 1980年2月22日 魚座 O型 独身  出身: 愛媛県東温市  現住所:東京中野→いま千葉浦安
職業:イラストレーター/グラフィックデザイナー/似顔絵師/クリエイター

愛媛の田舎の山奥で育つ。小学生低学年まで家には水道がなく、母は川で洗濯し、お風呂は父が川からくみ薪で沸かしていた。飲み水は井戸水。川で魚を手づかみしたり、バケツいっぱいにイモリとったり、山には猿がいる…近所に人もそんなにいない、スーパーも遠い、文明があまりない自然だけは豊かな環境で育つ。たまに連れて行ってもらった松山は超大都会に見えていた。物心ついた頃から絵を描くのが好きだった。

愛媛県立松山南高校デザイン科卒 その後広島へ行く。集英社ジャンプへ持ち込みしたり、洋楽にはまったり、生活費稼ぐ為バイトに明け暮れたり。東京で漫画家先生のアシスタントに受かるも、生意気に先生に反論したりして1日でクビになる。自分に絵の才能は無いんだと思い地元愛媛に帰りなんでもいいから働こうと思う。すべてに疲れて、好きだった絵を描くのが嫌になる。

2000年 20歳前後 近所だったからという理由だけで、金属加工会社で汎用旋盤工として勤務。汗と油にまみれる1年。工場なんて誰でも出来る仕事やろ、と最初はなめていた。だけど現実は高い技術と集中力と体力がいった。普通に仕事して普通に生きるって簡単じゃないんだと知った。ヤンキーあがりの同僚が仕事はちゃんとしてたり人は見かけじゃわからないと知る。女の子ナンパに海辺へ夜連れていかれたり真面目な世界しか知らなかった僕に色んな世界があることを教えてもらった。ただそういうヤンチャな人は、人として時々クズだったりもするので、やっぱ僕には合わないなとも思った(笑)。仕事的には安定した日々だったけど、フツフツとやっぱり絵を描きたくなる。なんでもいいからとりあえず絵を仕事にしたくなる。「そんな夢みたいなことで辞めたら後悔するよ」と優しい上司に心配されたけど決めたから退職。同僚のヤンキーくんは「仕事辞めて~」とよく言っていた。僕が言ってすぐ辞めたら「お前すげーな」となんか褒められた。

2001年~2007年 友人の紹介で、地元求人情報会社にバイトで就職。すぐ正社員になる。誌面デザインや表紙イラスト、カットイラストいろいろやることになる。この頃、ひょんな事から佐伯ウサギと名乗ってしまう。その後デザイン会社に誘われ就職した時にも佐伯ウサギをそのまま使用することになる。人生は不思議だ。

いろんな広告デザイン、フリーペーパーの紙面デザインや名刺や・結婚式ウェルカムボード・ギフト用に似顔絵、そこの店舗の接客やレジ打ちなど、やったことない経験を色々する。先輩デザイナーもいなくて、デザイナーは自分一人だったし誰にも教えられないままなんとか独学で制作。午前9時出社し午前4時退社し午前10時出社とか…多忙な日々。ある意味超ブラックだったのかもしれないけど、一緒に紙面作った編集さん達との取材の思い出は、今となっては宝物だ。思い返せば似顔絵も飲み屋でノリで描いてみたのがきっかけだった。本当に人生は不思議だ。予想しないことが起きる。

2008年9月に独立 フリーランスへ。自分ひとりで自由にやると楽しいかもと単純に思ったから。経営の知識もなく、営業のスキルもないけど。屋号、佐伯ウサギデザイン事務所として登録。周りの方に助けられながら愛媛県を中心に活動。部屋の中でデザインするイラストを描くだけでなく、依頼があると地方のお祭り・ブライダルイベントなどで即興似顔絵を行い喜ばれる。部屋で黙々仕事すると息が詰まるのでそんなお仕事依頼は楽しかったです。そして、消費されるだけの作品ではなく誰かの宝物や思い出になる作品を創るってめちゃ幸せだなーと知る。ご縁あり野外フェスモンスターバッシュ等で観て感動してた大好きなウルフルズさんのライブヤッサ2008イラスト描かせていただきライブ後お会いできたのが嬉しかったです。

愛媛で有名なサイト「アイマグ」さんにて依頼がありBlogを書かせていただく事に。

2012年春~秋 河原デザインアート専門学校にて商業イラストレーション非常勤講師を依頼され、短期ならば、僕でよければ!とやらせていただき良い経験になった。

この頃、理解されないかもしれないけど、 作りたいものを作る活動もしたい! と、シャイで臆病だからずっと抑えていた自分を表現するアート方向の創作意欲にも向き合い始める。

頭の中に「一度きりの人生を生きること、不老不死」をテーマに書きたい物語が浮かんだので、半年かけて愛媛が舞台のSF小説「アップルスネーク」を書く。 http://bccks.jp/bcck/114905

2012年秋、芸術といいますか自分が欲しかった神様といいますか、簡単には言えないんですが、サムラビッツ活動を開始。人の悩みから生まれる怪物「悩み龍」を、希望の剣で断ち切ってくれる手乗りサイズの神様。それがサムラビッツ。見た目はウサギ+SAMURAI。神様なんだけど不完全でちょっとドジ。そんな彼の夢は、世界中の悩みに押しつぶされそうな人のそばにいって、悩みをちょっとでも軽くしてあげること。 僕はまずずっと心に引っかかっていた被災地東北まで行って手を合わせる事にしました。そこまでの地続きの街々を軽自動車で走りながら、人々が救われる光の象徴である観光地を訪れ、観光地 × サムラビッツの絵画作品を描く約10日の旅をしました。途中、無性に今すぐ個展がしたくなったから、その絵達を見せるため自分を変えるため、急いで問い合わせや準備をして1週間で愛媛県美術館で はじめての個展 「闇を断つ希望の剣 サムラビッツ展」をむりやり開催。本当に計画性無く、胸からあふれた衝動で動いた活動だけど、意外と多くの方に見ていただけて嬉しかったです。芸術家をやるのに資格はいらないみたいだ

2013年4月 表現者としての経験・挑戦のため33歳で東京へ上京。愛媛の仲間には「東京は絵を描くライバル多いからやめとけ」とか「バイトに明け暮れて帰ってくるよ、そんな若者だいぶ見てきた。君には向いてない」と優しさから心配されたけど、決めたのでいく。

僕はおとなしい人間だが、弱虫ではないのだ。羊の皮をかぶったオオカミ・・・いや、ウサギなのだ!

東京は高層ビルが多いし、電車に乗ったりできるのが新鮮で楽しかった。東京中心以外は昭和っぽく意外と古臭いことも知った。人情もあって冷たい街ではなかった。そんな知り合いもほぼいない東京でアート活動がとんとん拍子にいけばいいんだけど、ちょっと迷いが生まれたのでサムラビッツ活動を休止することにしたり、新しい自分に生まれ変わりたくて、もう似顔絵を描かない宣言をして、だけど描いてほしいという依頼もありがたいことにあって撤回をする。オリジナル創作活動のひとつ「クローゼッ島アニマルズ」活動もグルグルしてたりと、迷走しがちな人間です。お恥ずかしい。ですが、なんとかまわりの優しい人、素晴らしい先輩達のおかげで成長している!…はずです笑。ご縁があり銀河鉄道999等で有名なあの松本零士先生のお家に行ったことも、人生はたまに予想外の楽しいことが起こる!

2016年頃から★NHKや、EテレRの法則イラストなどテレビのお仕事をいただくことが増えてきました。 他にも、★ラスカルでおなじみジェイアニメ様の新キャラ「きのぼりカンガルーシンドーさん」をデザインさせていただいたり。シンドーさんLINEスタンプ好評発売中♪  http://imag096.exblog.jp/23617196

似顔絵だと、★大田区のおおたオープンファクトリーというイベントで2015年から2016年と日本が誇る職人さん達の似顔絵を描き、ヒーローカードにする企画に携わらせていただき好評です! 2017年も関わらせてもらい感謝。

フジテレビ番組 クイズやさしいね 世界が驚いた!日本の思いやりSP 2017年2月21日放送にて、この職人似顔絵ヒーローカードがクイズとして取材いただき放送されました!!

★2016年~ あのクリエイター集団チームラボの、チームラボカメラのグラフィック等制作に関わらせていただくことも。本当人生は不思議

★小学生向けに、わかりやすく日本遺産 四国お遍路をくわしく解説したパンフレットのマンガやイラスト制作  http://imag096.exblog.jp/24300340

などなど、色々とやらせていただいています。ありがたいです。クライアント様のご要望をくんだイラストやデザインを心がけています。ご依頼、お問い合わせはお気軽に!お待ちしております。

メール saekiusagi1@gmail.com (@の前に数字の1があるのでご注意。)

ツイッター https://twitter.com/saekiusagi

★ 佐伯ウサギホームページ http://saekiusagi.tumblr.com/

★僕が2009年4月~2015年11月まで、アイマグに書いたブログ記事を保存したサイトがこちら。よき思い出です。 http://usagisugukesu.blog.fc2.com/

★さらに前、2006年7月~2009年4月までのブログがこれ。半ケツ写真とか恥ずかしいことも載せてました。若かった http://saekitoyo.blog63.fc2.com


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